共同住宅で火災が起こるたびに他の部屋のインターホンが鳴ってしまう!?
以前現場であった不思議な現象を書いていこうと思います。
今回起こったのは共用部や専有部で感知器が動作した際にある一部屋のインターホンが火災発報してしまうという現象です。
これだけ聞いても、「ん?どうゆうこと?」となりそうなので例を出して説明します。
例えば、駐車場で感知器を動作させます。すると、不思議なことに907号室のインターホンから火災警報が鳴り出すのです。
またこれは、どこの感知器で動作しても同じことが起こります。
例
廊下の感知器で発報→907号室鳴動
102号室の感知器で発報→907号室鳴動
発信機で発報→907号室鳴動
上記のようにどのパターンでも907号室が毎回火災警報が鳴ってしまいます。
実際に該当の部屋に入室し調べていった所、各お部屋ごと設置してある火災発生時にインターホンに信号を送る中継機が動作していることが発覚しました。
また、その動作について下記に簡単にまとめました。
中継機と部屋内感知器の結線図

火災受信機が火災信号を受信するとFAとFCの接点が閉じる。
接点が閉じたことによりI+が中継機へと流れる。

部屋内の感知器が動作するとCとSが短絡し中継機へと流れる。

中継機に+-の電気が流れたことにより、中継機XA、XCの接点が閉じてインターホンのSLとSCを短絡する。
短絡によりインターホンが鳴動する。

つまり、この中継機はプラスの電気は火災受信機からもらい、マイナスの電気は感知器からもらって動作しているのです。
あれ?でも、プラスの電気は受信機からもらったとしても、マイナスの電気は実際にそのお部屋の感知器が動作していないのにどうやって中継機が動くんだ?
これが今回の最大の謎でした。
考えられることは、
1.中継機の結線ミス
2.感知器から中継機に繋がる線にマイナスの電気が常時乗ってしまっている。
中継機を確認したところ結線は問題なし。
次に感知器と中継機を繋ぐ線に異常がないか調べました。
設置されている感知器の配線を一度取り外して一個ずつ調べていきます。
すると、ある1箇所の感知器間の配線を再度繋ぎ直すとインターホンが火災発報するようになりました。
どうやら、感知器配線のs線とc線の絶縁状態が悪く、中継機にマイナスの電気が常時流れてしまっていたみたいです。
結果がわかればあとは簡単、絶縁の悪い配線を新しい配線に引き直して作業完了。
無事、他の場所の感知器発報時にインターホンは鳴らなくなりました。
弊社ではこのような調査から保守点検、改修工事まで幅広く対応しております。
お悩みの際は気軽にご連絡ください。



